さよなら

お棺の中で眠るおじいちゃんは私が小さい頃によく遊んでくれた元気なおじいちゃんの面影はどこにもなくて人形のようでした。だからなのか亡くなったという実感はもてなくて結局一回も泣きませんでした。小さい頃はおじいちゃんおばあちゃんとの死別が恐くて仕方なかったけれど、思い出は色褪せないからさびしくなったらまた思い出せばいいだけなんだと気付いてから平気になりました。(それが正しい死への向き合い方かはわかりませんが。あとおじいちゃんおばあちゃんがみんな長生きで自然な老衰死だったのもあります。突然の別れはまだ経験していません。)
ひとり残ったおばあちゃんがまだまだ元気に長生きできますように。