SHOCK 2009.2.21夜公演

SHOCKに行ってきたので感想を書きました。以下本文は畳んでおきます。あくまでも私個人の感想です。今年の私なりの記録として残しておきます。ネタバレもありますが違った意味でもあえて隠していますのでそれでもという方だけ読んでください。





・過去ほんとに一番端っこの最後列とか2階後方サイド(なぜか左ばかり)の席だったので今回はセンター前方列でとても見やすかったです。特に私は視力があまりよくないのでストレスなく演者の表情がはっきり追えるいうは舞台を見るうえではけっこう重要なんだなと思いました。
・なので今まで「よく見えない」のを言い訳にして曖昧にしていたSHOCKについての自分の疑問なんかがようやくはっきりしてきたように感じました。
佐藤めぐみちゃんが可愛い!すっごく細いのに顔はやせ細ってなくて頬がつるんと丸いの。色も白くてねぇ。声も演技も私が見た3人のリカ役ではいちばん好みかも。とくにリカが後半叫んだりするときにアニメ声や甲高い声でヒステリックに聞こえるのが苦手だったので今回のリカは声がそんなに高くなくて好きです。
・私は肩パッドの入ってる服がそんなに好きではないことに気付きました。もちろんこーいちさんの着る肩パッドがどーんと入ってる王子様仕様の衣装は好きですがそれは例えばズボンの裾から覗く白靴下のように一周まわって愛おしい存在であってスタイルそのものが好きかというとそうではないのです(汗)。今回のSHOCKで一番好きな衣装は逆さ吊りでくるくるまわってるシーン(曲名とか流れがさっぱりなのでこういう表現ですいません・・・)の真っ白なシフォン?素材のひらひらなやつ!こーいちさんがああいう衣装着るのって珍しいなと思って見てましたがすっごくよく似合っていて素敵でした。
・なんで↑のような話になったかというとロビーのDC売り場で見た下弦の月PVの着流しこーいちさんがあまりにも素敵だったからですよ!一瞬で物語の世界観に引き込むあの素晴らしい着物姿!こーいちさんはこれから毎日あのお姿でもいいと思ったくらいです(笑)。
・で、SHOCK本体の話ですが私がこの舞台に引き込まれないのは「コウイチの死」があるからかなと思いました。
・今年は年長の植草さんがオーナー役ということで物語内のカンパニー全体がさらにまとまったような印象が最初からあってリカも娘という設定だしとても自然な配役に感じて見やすかったです。オーナーはジョークも飛ばせるような柔らかくて若いみんなを包み込む存在に見えました。そのなかでコウイチもヤラもそれぞれがんばって舞台に立っている。みんな夢にむかってがんばってる若い劇団員のひとり。健全で一般的なカンパニーの話に見えたんです。だから劇中ショーの部分は穏やかな気持ちで集中して見れて今までいちばん感動しました。
・そのぶん「コウイチの死」が浮いてみえてしまったのは私だけでしょうか。去年まではオーナーも若くて実質的にコウイチがカンパニーを率いていて、若いみんながそれぞれがむしゃらにがんばっていてその結果冷静さを欠いて混乱の中でコウイチの死があったのかなと解釈していたのですが、今年はオーナーが上でみんなを見守っているぶんいくらいろんな想いが募ったからといって人がひとり死ぬところまでいくかなと思いました。
・そこまで誰かが思いつめるまでにみんなで解決できそうなカンパニーに見えたんだけどな。
・コウイチだってヤラだってリカだってマチダだってほんとにあそこで止められないような人間なのかな?
・あと「show must go on」という言葉は今上演中の舞台を止めるなっていう意味なんでしょうか。例えその日一回の上演を途中でやめてもまた次の日から舞台を続けることは「show must go on」にはならないのでしょうか。コウイチは階段の上で「続けろっ」と真剣を持ったヤラに言うけどそれで死んだら明日の舞台にはあがれないんですよ。
・コウイチが死なないとカンパニーのみんなはこれからがんばることの大切さに気付けなかった?仲間がひとり死ななくても自分達で未来をみつけられそうなしっかりした若者たちに見えたんです私には。
・もしコウイチの死がどうしても必要なら病死とか防ぎようのない完全な事故死とか理不尽な殺人(狂った観客がいきなり乗り込んできて刺すとか)のほうが私にはしっくりくるのかもしれません。仲間内の感情の行き違いでの死というのは(しかも完全にヤラが悪いわけでもなく止めなかったコウイチの存在もあるしだから最後のほうでは「あれは事故だったんだ」と言われてるし。しかも今回は昏睡状態のコウイチをヤラは毎日お見舞いに行ってるイイ人な設定にもなってる。)どうしてももやもやが残ってしまう。
・コウイチの最後のショーでもほんとにあんな死に方のコウイチをカンパニーは納得して反省して最後はがんばろうって思えてるのかなって不思議に思います。
・やっぱり私には殺陣から階段落ちまでの場面だけがSHOCKの中で異常に狂気に満ちた浮いたシーンにみえてしまいます。
・コウイチが病気で志半ばで死んでしまって舞台への情熱で死に切れなくてみんなの前に現れてでも自分の死を受け入れての最後のショーで夜の海とかだったら私はたぶん号泣だと思います。
まあそれも私の勝手なありきたりな設定ですけど(笑)。
・あとこれを言っては元も子もないことなのですが、私はもともとミュージカルや舞台にそれほど惹かれたことがなくてですね(歌は好きなのでライブやコンサートは大好きです)、ミュージカルに生死をかけてまで打ち込む人たちに共感することがむずかしいのです。だからこれはもうSHOCKに取り組むみなさんには責任はどこにもなく、単に私とこの脚本設定の相性なのかなとも思っています。
・でも過去2年より今年がいちばん話がまとまっていて見やすかったです。だから私にはコウイチの死だけ納得できなかったのですが、納得できない部分がはっきりしたぶん他のシーンは集中してみれました。なのでダンスや歌はほんとに心に入ってきて、すごく楽しかったし感動しました。近くで見るダンスは本当に迫力があって凄いんですね!特に屋良くんのダンスは切れがあって素晴らしかったです。普段ドームクラスの会場でしか見れないですが、一度は間近で指先の動きまでしっかり堪能するのも贅沢で素晴らしいことだと思いました。
・あと当たり前な事実なので特に書いてませんが、こーいちさんはとても可愛く、キラキラで、それはそれは輝いていましたwww キンキさんのときとは一味ちがう座長の輝き。あんなレベルの美しさの人が(しかも男)目の前にいることがある意味この舞台のいちばんの衝撃です!(笑)でもでもやはり私はつよしさんといるときのデレデレのこーいちさんがいちばん好きなので〜2人活動もよろしくお願いしますねm(_ _)mというところでしょうか。